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2011年10月09日

フードマイレージとは?

最近良く聞かれるようになった概念で、食べ物が消費者の口に入るまでにどれだけの距離を移動させているか?(どれだけのエネルギーを消費しているか?)を数値化しようとするもの。つまり、生産地と消費地が近ければ近いほど、エネルギー消費が最小限で済むからエコ的という考え。

沖縄県で北海道産のものを食べようとすれば、北海道の産地からトラックで空港へ、空港から最大2回飛行機に乗って沖縄へ。沖縄の空港からトラックで市場並びに小売店へ。

当然、この中には、小売店に向かう車のガソリンの消費や産地で使用する肥料や農薬などの生産・輸送コストや時間は加算されていないから、実際の数値は膨大で、ある意味これだけ気にしていたら何も口に入らなくなるほど、近代社会は大消費社会へと変貌してしまった。

これとある意味逆行するのが、地産池消という省エネモデル。
ただ、産地が近ければ良いというものではない。安全、安心なものでなければならない。
安全や安心を定義しようとすれば、それぞれ定義が異なることもあるから、お互いを非難し合いながら、優越を感じるものではない。その時点の自分のレベルや考え方で色々と変化しても良いし、最も重要なことは、出されたものをしっかり感謝して食べること。

農産物や料理を作った相手を目の前にして、これは危険だから食べません!みたいなことを言う人こそ、一番逆行しているとも言える。そういう人は、自身で農業や漁業に携わっていないことも多く、作られたものに対して批評は立派にするけど、現実の側面しか見てない全く現実味のない議論を元に自身の潔癖性を主張してファン作りをしている。

スローやエコとは、まず優しさが根底になければならないし、”感謝”という心が体現されたものでなければならない!食生活は、完璧で心が卑しい人と、素晴らしいハートの持ち主で食生活がボロボロなら、どちらが病気になりやすいのだろうか?と問われたことがある。
非常に難しい問題だ。心が人間味の乏しい、自分さえ良ければという生き方をしている自称エコロジストで精神的、身体的な病にかかる人は意外と多い。食生活の改善も非常に大事だが、それ以上にさらされるストレスは対比できないほどひどい影響を動物や植物に与えることは証明済み。

一日中不満を口にしている人と、毎日感謝して生きている人との違いも歴然とするだろう。
だから、農業は、農法だけでなく、生き方も問われているのだと思っています。
高名な有機農業の伝道者達は、その辺が仙人のような哲学や思想が発達している人が多かった。

一番エコ的だと思えることは、地域が互いに助け合い、一つになり、弱き者が主役になり、元気に頑張っている姿を見ること。確かに、農薬などの危険薬物は使用しない方が良い。それは誰でもわかっていること。でも、それ以上に人とのつながりをぶった切ってまで主張すべきことではない。絶対的に正しい人なんていないのだから。

フードマイレージという考え方は好きだが、マイレージを削減するということには、地域づくりという土台が欠かせないことにも触れたかった。そのためには、自分だけを隔離するんではなくて、価値観の違う人ほど、どんどん関わりを持っていかないと。


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