★カナンファーム・ホームページhttp://www.canaan-farm.com/
2011年01月29日
本日、木村秋則(あきのり)氏講演会参加でした!


木村さんには、ずっと興味を持っていました。
この2年ぐらいから噂を聞くようになり、周りはあの本、この本とあれこれ読むようになって、僕だけ取り残された感。その本物の逸材が、私達の沖縄、しかも北部にいらっしゃるという。
迷わずチケット購入しました。
幸いなことに、カフェスタッフのハツミさんが”りんごが教えてくれたこと”って本を持っていたので、すぐに貸してもらって一気に200ページ読んじゃった。
なんで、なんでもっと早くこの本を読まなかったのか!と悔しく感じた。
もっと早く読んでたら、僕も農業で遠回りすることも無かったかも?
まぁ、木村さんのおっしゃっているとおり、失敗からしか学べることはないわけだから、やっぱり遠回りも勉強。
人のいう事を鵜呑みにして、農業哲学の基本を踏み外してしまうと、良い農業は実現できない。大量生産している人が良い農家か?などどんな尺度で農業を見るかだけど、今日集まった農家の皆さんには、自分のやってきたことを完全に否定された人も少なからずいたと思う。
僕は幸い、ママからの助言に加えて、色々な気づきが与えられ、安全な食品生産について、様々な角度から考え、独自のこだわりを持って進んでくることができたから、木村さんのおっしゃっていることに反発などはなく、自分のやってきたことの不十分さと良さの再確認ができた。
木村さんの持っている威厳に僕は圧倒されっぱなしだった!
農業の真理を悟った人とはこういうものか?と感心した。
人間臭さ、義理堅さ、熱心さの3さ(今勝手に作った)を全て兼ね備えた人。
1度熱心に説明しはじめたら、タイムキーパーがいないといつまでも説明されている。
少し飲み込みの悪い聴衆に細かく何度でも丁寧に説明している姿には頭が下がった。
■今日の大好きなポイントは以下のとおり:
・堆肥は完熟でないといけないということ。
未熟なものは、堆肥とは呼ばず産業廃棄物と呼ぶこと(By アース技研佐藤氏)
未熟堆肥を使用するということは、つまり硝酸態窒素を作物(特に葉野菜)に送り込むことになり、それが同化され消滅するまでは、人間にとって毒物となることなどを講演されていた。
内容としては、当ブログで以前から叫んできたことが多かったけど、プロの立場にいる方々が詳しく噛み砕くことによって、一部観衆の中にざわめきが起こっていた。
自然栽培は素晴らしい農法です。
個人的には、この沖縄の土地で青森のリンゴのように奇跡を起こせるか自信はないけど、それを極限の目標にすえて向かっていく状態や姿勢で生産したものは、ほぼ同等の安全性と嗜好性を兼ね備えた農産物となるだろう。
カナンファームが青森のリンゴほどの激震を起こすとするならば、それは”塩パイン”という柱ということになるだろう!
木村さんは、9年間も収入がなく、すごい惨めな生活をされた経験をお持ちですが、僕にはそのマネをする根性はない。でも、真理に気づかされた。気づいているのに慣行農業にいそしむなんて精神衛生に良いわけはない。
だから、できることからどんどん実践して、5年で達成しようとせず、15年ほどかけて木村さんのいう満足レベルに持っていくことが理想。
皆様、農業に関わりがあるかどうか関係なく絶対にこの本読んだ方がいいです。
http://www.amazon.co.jp/木村-秋則/e/B003UWUWIK/ref=ntt_athr_dp_pel_1
Posted by KEIJI at 20:25│Comments(2)
│人物
この記事へのコメント
木村さんの農業は、以前、TVでも紹介されてましたが、とっても感動したのを覚えてます! いつか、時間があるときに、その魅力をたっぷり語って下さいね。(アンダ君より)
Posted by ANDAkun at 2011年02月03日 23:32
化学肥料の使いすぎによる反省から有機農業に転換したものの、結果が出せないでいる農家にはかなり不安が付きまとっているかと思います。
そんなみなさんの目からうろこが1枚も2枚も剥がれ落ちるような体験、それが木村さんの講演内容と農業指導です。
一度、その精神(エキス)を体得すれば、人間はおのずと走り出すもの。
農法や農業哲学とはそれほどシンプルでなきゃいけないものだと思います。
木村さんがおっしゃっていたように、青森と沖縄では農業の条件が全く違う。結局地域オリジナルの農法へと進化させるのは私たちだと思っています
そんなみなさんの目からうろこが1枚も2枚も剥がれ落ちるような体験、それが木村さんの講演内容と農業指導です。
一度、その精神(エキス)を体得すれば、人間はおのずと走り出すもの。
農法や農業哲学とはそれほどシンプルでなきゃいけないものだと思います。
木村さんがおっしゃっていたように、青森と沖縄では農業の条件が全く違う。結局地域オリジナルの農法へと進化させるのは私たちだと思っています
Posted by keiji at 2011年02月04日 00:11
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
|
|
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。 |