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2014年09月05日

一つになるということ

昨日は素晴らしい天気でした。
相変わらず突然のゲリラ豪雨に見舞われますが、草ボウボウの畑でさえ、神様のキャンバスとなり、自然の素晴らしい景色を映し出してくれます。

さて、今朝は『一つになる』ことについて、考えてみました。

反応の先には収斂〈しゅうれん〉があります。一見、ぶつかっているように見えても、実はそれが一体化するために激しく反応すること。

人間関係においても、社会的な環境が変わる事で、人は反発する事があります。

その反発が人間関係の破綻に導くか?または、収斂して融合していくかは、化学的な反応と違って少し複雑ですね。

なぜなら、そこには物質にはない『意思』というものが存在するからです。

収斂する事と長い物に巻かれる事は違います。反応して、反発して、やがて一つになった途端、物質も、水も、畑も、人間の集団も一つとして安定するのです。

心理状態で言えば、『納得』か『屈服』して組織の一員になる。滅私奉公とは言いませんが、時には『私』を預けて一丸となる精錬された合金になった方がより個人の力が発揮しやすい場合があります。

二つを足して2で割る事とは違うと思うのです。

レンタカー会社を有するある超巨大企業の本社の方がボヤいていました。

過去にそのレンタカー会社を買収した経験を持つその本社が10年以上経っても、なかなか本社のガバナンスが効かないのだそう。

同じファミリー企業に定価近くでレンタカーを貸し付けるのだそう!家族割がないだなんて!融通が全く効かなくてお恥ずかしいと言ってました。

企業統治も難しいもので、所有者や株主が変わっただけで、会社が育んできた文化が簡単に塗り替えられるわけではないらしい。

連れ子の再婚でも問題は発生してますし、ヤクザの親分が舎弟の闘犬を譲り受けて噛み殺されるということもありました。

双方の愛とリスペクトが非常に大事なんだなと痛感します。

文化を持っている相手を潰して、自分の文化と入れ換えるほど愚かなことはありません。文化の消滅と収斂は明らかに違います。

経済効率を著しく悪化させている企業体質も、文化になっている可能性がありますが、相手のプライドを傷つけないようにどこを切り口に反応させるか?でしょうか?

互いの良さを煮えたぎる坩堝(るつぼ)の中に投げ込み、一つに融合する。

そこには、『覚悟を決める』ことが2回発生するかもしれません。

坩堝に身を投じる覚悟と融合して仕上がった新しい文化を心に受け入れる覚悟。

今の自分や置かれた状況に大満足している人にとっては、大きな一歩かもしれません。

僕は、そういう意味で、『素直な心』を持ちたいと思いました。




Posted by KEIJI at 11:13