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2011年08月26日

カナンファーム塩パイン講座:緑熟


緑熟と書いて、”りょくじゅく”と読みます。

簡単に言えば、本当は熟すと色が変わるのに、皮が未熟のまま、果肉だけ熟してしまうこと。

沖縄本島のパイナップルでは比較的常識的な事実として認識されているが、八重山(石垣)の産地では発生していないようだ。

トマトだって暑くなり過ぎると、赤くなる前に熟してしまうこともあるし、また、果皮だけが先に赤くなってしまい、中が未熟という逆転現象も発生している。
この緑熟、品種による差(出やすいものとそうでないもの)もかなりあるが、ハッキリ言えることは、トマトもパイナップルも化学肥料由来の窒素成分が過剰に使用されると、発生率や進行度が高いということ。

この分野は、パイナップルを専門に研究する人たちの間でさえ、まだまだ知られていないうようだが、答えはこのように比較的単純なところにある。

私達カナンファームは、この過剰肥料分がエチレン分泌異常の原因となり、果肉と果皮の成長にズレが生じ、生育スピードがそろわず緑熟を発生させると考えている。

だって、終盤に肥料分を完全に切った塩パインには、緑熟はないもん。

緑熟は、中が熟しているからOKという人もいるが、やっぱり食べると舌が痛くなるのです。まぁまぁ、美味しいものもあるが、酸抜けや舌の粘膜を傷つけるシュウ酸含有量が高いことも分かっているから実情は未熟カテゴリーだろう。

完熟出荷を可能にするには、エチレン異常をきたさないように管理するべきと考えています。それは、他の農産物にも同じように該当するものと思う。



Posted by KEIJI at 23:27│Comments(0)
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